S様邸下塗り1回目
所沢市内で着工中のS様邸は、
外壁の下塗り1回目を今日は
進めました。
今回S様邸は下塗りを2回、
それぞれ別の塗料を使用し
ます。
なぜ2回塗るのかというと、
S様邸は現状「弾性リシン」
という塗装がされている為
です。
リシンというのは、主に
アクリル樹脂に骨材(細
かく砕いた石や砂等)と
顔料(着色のためのもの)
を混ぜ合わせて吹き付ける
塗装ですが、「弾性リシン」
は骨材が文字通り弾力性の
あるものです。
クラックに追従するという
ことですが、そもそも薄く
つける塗装なので個人的な
感想としてはあまり効果は
感じません。
「弾性リシン」の塗り替え
に使用できる塗料は、限定
されています。メーカーに
よっては全てNG、全剥離
後に塗装してくれ、という
ところもあります。
理由としては、①そもそも
弾力のある骨材の上に塗料
を塗るので、固い塗膜だと
割れてしまう。
②骨材に含まれる空気や水
が塗料を上から塗った後に
熱膨張した場合、行き場が
なくなり、改修後の塗料を
押し上げて膨れができる。
ということです。
その為、「弾性リシン」の
塗替え時には既存素地の状態
確認と塗料の選択、そして
適切な工程が重要になります。
S様邸は約20年経過して
いましたので、だいぶ硬化
が進んでいましたが、念の
為下地を固めるカチオン系
のシーラーを最初に塗って
いる訳です。塗料の吸込み
も抑えられるので仕上がり
も良くなります。
どんな下地だろうと構わず
何でも塗ってしまう業者も
たまに見かけるので、ご注意
ください!
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